こんにちは~エネフィのおばあちゃんです

日本には春夏秋冬という四季があり、それぞれの季節ごとに美しい言葉が数多くあります

古くから使われてきた言葉もあれば、近年になってから使われるようになってきた言葉もあり、そのバリエーションは豊かです

もう間もなく冬本番ということで、ここでは冬の季語を紹介していきます

こちらの記事もおススメ
簡単に体温を上げる方法~本格的に寒くなる前が効果的~
【エネフィ地元PRプロジェクト】雪の話~雪博士になろう~
私生活の中のあるあるネタ集♪♪(クリスマス編)

冬の季語を使う時期はいつ?

冬の季語を使う時期は、立冬から立春の前日までとされています

カレンダーにもよりますが、11月8日頃から2月3日頃までの間です

大まかに、11月から1月にかけてと考えても良いでしょう

三冬とは?

「三冬(さんとう)」とは、初冬・仲冬・晩冬の3カ月間を表す言葉です

この3カ月というのは、現在の11月から1月(陰暦では10月から11月)にあたり、三冬の季語は冬の期間であればいつ使用しても良い季語とされています

三冬に使われる主な季語を以下にまとめてみました

使いやすい冬の季語

ここでは、三冬、初冬、仲冬、晩冬のそれぞれに使われる季語をいくつかピックアップし、その意味や俳句例を紹介していきます

三冬の季語とその意味】                               

三冬の季語の中から、冬を表す季語をいくつか紹介していきます

冬の風

意味冬に吹く冷たい風のこと。
俳句例寒風に吹きしぼらるる思ひかな(星野立子)

冬の月

意味      冬の月は荒涼とした寂しさの感じられるもの。雲が吹き払らわれた後の月の光には心をゆすられる思いがする。
俳句例静かなるかしの木はらや冬の月 (与謝蕪村)
屋根の上に火事見る人や冬の月 (正岡子規)

山眠る

意味     冬山を擬人化した表現。中国の山水画伯「郭煕」の「冬山惨淡として眠るがごとく」が原点。
俳句例君が世や風治りて山ねむる(小林一茶)
日あたりの海ほかほかと山眠る(尾崎紅葉)

初冬の季語とその意味】                                                                        初冬の季語として使われる季語の意味と俳句例も見ていきましょう

初冬

意味     陰暦10月の名称で現在の11月頃にあたる。秋の名残を惜しみながらも冬に向かうイメージ。
俳句例初冬や空へ吹かるる蜘の糸(黒柳召波)
はつ冬やふたつ子に箸とらせ見る(暁台)

神無月

意味      陰暦10月の名称。全国の神々が出雲の国に集まるため各地のお宮では神々が留守になるといわれている。
俳句例禅寺の松の落葉や神無月(凡兆)
拍手もかれ行く森や神無月(也有)

山茶花

意味  ツバキ科の常緑小高木で白や淡紅色の花をつける。
俳句例山茶花を旅人に見する伏見かな(井原西鶴)
山茶花に雨待つこころ小柴垣(泉鏡花)

仲冬の季語とその意味】                                                    続いて、仲冬に使われる季語の意味と俳句例も見ていきましょう

行く年

意味       年末の気忙しい日々の束の間に、過ぎ去った1年のことを思い浮かべる。今年ももう終わるという感慨深さもある。
俳句例年を以て巨人としたり歩み去る(高浜虚子)
行く年や石噛みあてて歯にこたへ(小西来山)

初氷

意味  冬になり初めて張った氷。本格的な冬の訪れを意味する。
俳句例糊米や水すみかねて初氷(森川許六)
朽蓮や葉よりもうすき初氷(堀麦水)

冬至梅

意味    冬至の頃から開花する梅の一種。薄紅色の八重咲きが多いが白の一重もある。
俳句例冬至梅夜は水月の宿りかな(松瀬青々)

晩冬の季語とその意味】                                             最後に、晩冬に使われる季語の意味と俳句例も見ていきましょう

冬深し

意味   一年で最も寒さの厳しい時期のこと。春の訪れを待ちわびる日々。
俳句例冬探し手に乗る禽の夢を見て(飯田龍太)
冬探し柱の中の濤の音(長谷川櫂)

雪吹

意味   「強風」と「降雪」という北国の厳しさを象徴するもの。
俳句例むら雲の岩を出づるや雪吹の根(丈草)
雁高く低く雪吹をめぐるかな(暁台)

早梅

意味ほかより早めに咲いた梅の花
俳句例早梅や御室の里の売屋敷(与謝蕪村)
早梅や懸燈台の薄明かり(中村史邦)

季語は時の流れとともに増え続ける

今回紹介したように、俳句などに使われる季語はたくさんあります

日本の繊細な四季の移り変わりを表現するには、それだけの言葉が必要になるということかもしれません

また、季語は時の流れとともに増え続けており、今後もその時代にあった季語ができ、さらに多種多様となっていくでしょう

instagram_area_img line_area_img