こんにちは!
エネフィだよ(^^)
この前、すごくお腹が痛くなって布団から出られなかったんだ。
でも、次の日には元気になったよ!お母さんがアイスの食べすぎじゃないかって・・・^_^;
今日は、「腸炎」の話だよ。
腸炎とは
腸炎とは、厳密には病気の診断名ではなく、腸に炎症を引き起こす疾患群の総称です。
特に処置をしなくとも自然に回復する軽いものから、入院治療が必要な重症なものまで様々です。
冒される部位および炎症の程度によって症状が異なりますが、共通した症状として、下痢、腹痛などがあります。
下痢
下痢は水溶性であり大量便であることが多いですが、小腸に炎症が起こると粘性の少ない便となり、大腸が冒されると粘性便となり、血液や膿が混じるのが特徴です。
・小腸が炎症→粘性の少ない便
・大腸が炎症→粘性便で血液や膿が混じる
腸の炎症のため、食べたものはほとんど吸収されず、便は悪臭や泡が混じることがあります。
腹痛
腹痛は、腹部不快感から差し込むような強い痛みまで様々です。一般的には、小腸の炎症では臍(へそ)周辺の痛みが多く、大腸の炎症では左右どちらかの腹部痛が多くなります。
・小腸が炎症→臍(へそ)周辺の痛み
・大腸が炎症→左右どちらかの腹部痛
全身症状
下痢に基づく脱水症状により、脱力感や倦怠感などが起こります。排便が頻回で、粘性便の中に血が混じり、高熱が出た場合は、入院が必要です。
分類
感染性腸炎
細菌またはウィルスの腸管への感染により、腸の粘膜に炎症を起こすものです。
症状として、吐き気や嘔吐を伴い発熱がある場合は感染性腸炎が強く疑われます。
a.細菌性腸炎
赤痢菌やO-157、コレラ菌などの伝染病を引き起こすものや、サルモネラ菌、腸炎ビブリオ菌、カンピロバクター菌のような食中毒の原因となる菌があります。
b.ウィルス性腸炎
流行する傾向があり、腸管ウィルスのエンテロウィルスによるものが多く見られますが、乳児下痢症の原因となるロタウィルスによるものも有名です。
最近は、ノロウィルスの知名度が上がり、感染力の強さも相俟って、各コミュニティで特別な対策が取られるようになっています。
非感染性腸炎
非感染性腸炎では、アルコールの暴飲によるもの、特定の食物によって起こるアレルギー性のもの、抗生物質の薬剤によるもの、放射線照射によるもの、風邪や一時的な体調不良、腸の血管の動脈硬化によるものなどがあります。
普段と違う痛みがある場合は、我慢せずに医師の診断を受けましょう。
記事監修:さんぎょうい㈱小澤福示郎医師