こんにちは!ノリのり子です

私たちは今回、呉服総合加工をされている「株式会社さかたや」さんに取材に行きました😊

きもののトータル加工サービスを提供する会社

絞りをつぶさずに布をのばす

はじめに、絞りをつぶさないように浴衣の巾を伸ばしている作業を見ました。

40年近く使われている機械だそうです。

この作業は、職人の技が8割、機械が2割で技術が必要な作業になっています。

蒸気と空気を用いることで、絞りをつぶさずに布を伸ばすことができます。

初めて見た作業で、職人の技で圧倒されました。

デリケートな生地を丸洗い。着物のクリーニング

次に、着物のクリーニング(丸洗い)をする作業を見ました。

仕上がっている絹の着物は、縮みや色移りなどをしてしまうため、水で洗うことはできません。

なので水ではなく、石油系溶剤を使用します。

着物は非常にデリケートなため、まず作業台の上でブラシを使い部分的な汚れをしっかり落としてから洗浄機でやさしくすすぎ洗いをします。

特に汚れが付きやすい場所は、襟元、裾、袖口だそうです。 今までドライクリーニングについて知っていたけど、普通のクリーニングとの違いについて詳しく知ることができました。

プロ直伝!浴衣などのデリケートな生地をお家で洗う方法

次に浴衣などの自宅での洗い方を教えていただきました。

  1. ネットに入れおしゃれ着用洗剤と水で押し洗い
  2. 20~30秒脱水
  3. しっかりすすぐ
  4. 少し長めに脱水
  5. 洗濯のりをつけ脱水
  6. 広げて干す

今回は1.の工程を体験させていただきました。

自宅で洗う時に今回のことがとても役に立つと思いました。

職人技が光る!着物にしみ抜き作業

最後に着物のしみ抜き作業です。

ここでは着物のシミを手作業で抜いたり、柄を入れて目立たなくしたりしていました。

これは職人の技術が一番必要となる作業です。
職人の皆さんは入社当時、着物加工は未経験でしたが、先輩から指導を受けながら、技術と知識を習得しここまでやってきそうです。

ここで花の柄を入れる体験をさせていただきました。

色が入りにくく、素人では本当に難しく職人さんのすごさが実感できました。

質問させていただきました!

Q.この仕事の一番のやりがいは何ですか?

A.持ち主の一人一人の思いやストーリーが込められている大切な着物をお預かりすることに感謝と喜びを感じ、お客様の期待にお応えできるように日々の精進にやりがいを感じています。

Q.年間で何着くらいのお手入れをしますか?

A.1日に50~70点、年間で2万点ほどお手入れしています。

感想

はじめさかたやさんを調べたとき、難しいことが沢山書かれていてどのようなことをしているのか、イメージすることができませんでした。
今回取材をしてみて手作業で洗ったり、着物に新しく柄を入れたり、仕上げにアイロンをしたり、思っていたよりも沢山の工程があって、
着物一つをきれいにするのに沢山の職人技が必要とされていることを知りました。
着物にはそれぞれのお客様の思いが込められていると聞いて、とても素敵な仕事だと感じました。

取材した会社の紹介

株式会社さかたや本社

■住所:〒435-0028 静岡県浜松市南区飯田町1305-1

■TEL:053-426-4511

■FAX:053-426-4514

■メールアドレスinfo@kimono-sakataya.co.jp

きものお手入れサロン 友禅工房

■住所:〒430-0926 静岡県浜松市中区砂山町345-8

■TEL:053-451-5566