みなさんこんにちは
エネフィ防災情報です。
昨日の2025年1月13日宮崎県で震度5弱の地震が発生しましたね。
今後大地震が発生する可能性があるかもしれないと調査の進展が心配されましたが、現在のところ、南海トラフ地震の発生可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる現象ではありませんでした。
気象庁による発表によると、、、、、
今回の地震は南海トラフ地震防災対策推進基本計画で示されたいずれの条件にも該当せず、南海トラフ地震の発生可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる現象ではありませんでした。ただし、いつ地震が発生してもおかしくないことに留意し、日頃からの地震への備えを確実に実施しておくことが重要です。
いつ発生するかわからない地震に備えて日頃から備えをする必要性がありますね。
今回は家具固定について静岡県浜松市に構える建築会社の仲田建築さんに家具固定について教えてもらいました。
家具固定が大切な理由
平成7年に発生した阪神淡路大震災における震度7の地域では、住宅の全半壊をまぬがれたにもかかわらず、全体の約6割の部屋で家具が転倒し、部屋全体に散乱したというデータがあります。
しかも、ただ倒れるだけでなく、食器棚などは扉が開いて中の食器類が散乱し、また、冷蔵庫やピアノは移動してしまいテレビや電子レンジが飛ぶといった、日常では考えられない現象も確認されています。
つまり建物が無事でも、家具が転倒するとその下敷きになってケガをしたり、室内が散乱状態のために延焼火災から避難が遅れてしまうなど、居住者被害も大きくなるというわけです。
※総務省消防庁による
家具別の固定方法
【L型金具固定】
食器棚やタンスなどの固定はL型金具固定を使用する。
家具の上部や横をL型金具で固定し、転倒を防ぎます。
【突っ張り器具固定】
L型金具固定が使用できない場所は突っ張り棒で固定する。
家具と天井や壁との間に垂直になるようにセットし、突っ張ることで家具を固定し転倒を防ぎます。
【固定シート・安全板取付】
固定シートは家具の下に貼り振動・衝撃を吸収するもので、簡単に取り外しもできて便利です。安全板は家具の下に差し込み、家具を後ろにもたれ気味にさせて重心を後ろにすることによって倒れにくくして転倒を防ぎます。
【開き戸ストッパー取付】
家具の転倒ではありませんが地震による揺れで食器棚などの開き戸が開き、中の食器類が飛び出すのを防ぐ設置具です。
自分の家に最適な方法を選択しましょう。
家具固定は適切な壁の場所を選ぶことが大事
皆さんは壁に家具の固定金具を付ける時、ちゃんと固定できる場所とそうでない場所があることは知っていますか?
一般的な木造住宅の壁の内側には柱、柱と柱の間に入っている間柱、柱と間柱に打ち付けて横の材料が胴縁という木が入っているのじゃ。この胴縁や柱や間柱が、家具を固定するために必要な下地です。そこに金具を取り付ける事で地震が来ても家具が動かない強い家具固定ができます。
しかし壁の下地は目に見えませんよね。じゃあ、どうやって探せばいいでしょうか・・・?
実は探し方は簡単!手持ちのドライバー、もしくはホームセンターで売っている専用のプッシュピンを使えば簡単に探すことでできます。
ドライバーは柄の方で壁を叩くと「コンコン」と固い音がする場所、
プッシュピンは刺した時、手ごたえがある場所に金具を取り付けられます。
下地以外の場所に家具を固定しなければいけない時は、金具を抜けにくくするネジもありますが、なるべくなら壁の中の木に固定して欲しいですね。(仲田社長)
タンスや棚を壁に固定するL型金具の取付方法
ここでは壁にタンスや棚を固定する「L字型金具」の取り付け方を紹介します。
さきほどの紹介した下地探しをした後に行います。
壁と固定する家具の下地をしっかり探して、固定することがポイント。
金具を固定する時は、あらかじめ下穴を付けておくとスムーズに固定することができます。
万が一家具に下地材がない場合は下記の方法でもできます。
家具の天板の後ろ側にしっかりとした桟の入っていないものは家具の幅全体に板を渡しネジ止めしてから金具を取り付けます。金具をネジ止めする際には、長めの木ネジを使用して取り付けてください。
今回は主な家具の固定方法を紹介しましたが家具以外の家電(テレビ・電子レンジ)なども地震の揺れによって落ちてきたり飛んできたりして凶器になります。移動防災策をしておきましょう。
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