こんにちは、おじいちゃんじゃ。
政府の中央防災会議では、科学的に想定される最大クラスの南海トラフ地震が発生した時の被害想定が発表されているぞ。
この被害想定によれば、南海トラフ巨大地震がひとたび発生すると、静岡県から宮崎県にかけての一部では震度7となる可能性があるほか、それに隣接する周辺の広い地域では震度6強から6弱の強い揺れになると想定されているんじゃ。
南海トラフ地震とは
駿河湾から遠州灘、熊野灘、紀伊半島の南側の海域及び土佐湾を経て日向灘沖までのフィリピン海プレート及びユーラシアプレートが接する海底の溝状の地形を形成する区域を「南海トラフ」というんじゃ。
この南海トラフ沿いのプレート境界では、①海側のプレート(フィリピン海プレート)が陸側のプレート(ユーラシアプレート)の下に1年あたり数cmの速度で沈み込んでるようじゃ。
②その際、プレートの境界が強く固着して、陸側のプレートが地下に引きずり込まれ、ひずみが蓄積。
③陸側のプレートが引きずり込みに耐えられなくなり、限界に達して跳ね上がることで発生する地震が「南海トラフ地震」じゃ。
①→②→③の状態が繰り返されるため、南海トラフ地震は繰り返し発生すると言われてるんじゃよ。
南海トラフ地震の過去事例を見てみると、その発生過程に多様性があることがわかりんじゃ。
宝永地震(1707年)のように駿河湾から四国沖の広い領域で同時に地震が発生したり、マグニチュード8クラスの大規模地震が隣接する領域で時間差をおいて発生したりしているんじゃ。
さらに、隣接する領域で地震が続発した事例で、安政東海地震(1854年)の際には、その32時間後に安政南海地震(1854年)が発生し、昭和東南海地震(1944年)の際には、2年後に昭和南海地震(1946年)が発生するなど、その時間差にも幅があることも知られておるんじゃ。
南海トラフ巨大地震の震度分布
さらには、関東地方から九州地方にかけての太平洋沿岸の広い地域に10mを超える大津波の襲来が想定されておるぞ。
この震度分布図を見ると、静岡県西部あたりは真っ赤じゃな・・・
かなり広範囲にあわたって、津波がくることが想定されておるぞ・・・
引用:https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/nteq/assumption.html
これは、あくまで『予想』であって、実際にこの想定通りの揺れや津波が発生することではないので、日頃から防災や減災を意識しておくことが大切じゃね。
南海トラフ巨大地震による津波到達予想時間
下記の表は内閣府 南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループのデータじゃ。静岡県と近隣の市町村別に津波最短到達時間を表にしたものじゃよ。参考に見ておこう。
いつ災害が来るかは、科学や文明が発展しても、自然現象を正確に予測することは難しいのじゃ。
だから、自分の身は自分で守れるように、対策をとっておくんじゃ!