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実践!家具固定&応急処置で災害に備える(ママレポーターより)

実践!家具固定&応急処置で災害に備える(ママレポーターより)

「実践!家具固定&応急処置で災害に備える」正しい知識を体感!
ママゼミに参加してくれたママより感想です。

9月9日、10時より、エネジン株式会社別館3階にて、講座が行われました。

【家具の固定方法】
【応急処置】

以上の2つについてお話しいただきました。

【家具の固定方法】について

最近では北海道、少し前ですと大阪の地震。
私たちが住む日本は地震大国で、いつ、どこで地震に遭ってもおかしくありません。
特に、この東海地方はずっと大きな地震が来ると言われ続けて長いです。

様々な備えが必要になりますが、その中でも「家具の固定方法」について詳しく教えていただきました。

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なぜ、家具の固定方法について学ばなければいけないのか…
担当の方のお話を聞くと、それはすぐに分かります。

「地震で亡くなる人の中に、家具の下敷きになって亡くなる、という方が多いのです。」

いくら家が頑丈でも、家具を固定していなければ、命の危険があるという事なのですね。

では、家具の固定方法についてです。
例えば、腰の高さほどの棚を、ビスと留め具で固定する、とします。

ビスを留める場所ですが、これは「確実にここでなければ意味がない」という場所があるのです。
ご存知でしたでしょうか?壁ならどこでもいい、というわけではないのですね。
ちゃんと、「柱」に留めなければいけないのです。プラスターボード(石膏ボード)の部分には
留めてはいけないのです。

ここで、実験です。柱VSプラスターボードです。
ポリタンクに入った20kgの水を、柱に打った壁掛けフックに吊るします。
ぶんぶん、と振っても、そのまま耐えています。

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同じく20kgの水を、プラスターボードに打った壁掛けフックに吊るします。
一見吊るせたように感じます。が、ぶんぶんと振った瞬間、フックは重さに耐えられず
壁から勢いよくはがれ、当然20kgの水も落ちました。
見ていた私たちはびっくり。
目の前でそんな光景を目にしたので、ビスを留める場所を見定めなければならないことがよくわかりました。

でも、どうやって?見た目はただの壁です。柱がどこにあるのかは分かりません。
そこで役に立つのが、「どこに柱があるのか簡単に分かる」はりのようなもの。
ホームセンターで1300円くらいで売られているそうです。
このはりを、柱のところでブスッと刺そうとしても、ぐっとつっかえる感じがして奥までいきません。
しかし、柱のないところでプスッと刺そうとすると、簡単に奥まで刺さります。

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(ただ、家にそんなに穴をあけたくない、という方もいらっしゃいますよね。
私も、確実性はほしいと思いつつあまり穴はあけたくないな…と思ってしまいました。
そんな方には、確実性は劣りますが、壁を叩くだけでも実は分かるようです。
低い音がすれば柱があります。よーく、慎重に叩いてみると判断できるかもしれません。)

さて、では、「柱に留めればいい」事が分かりましたので、柱に留めようと思います。
ですが、実は、柱に留めればそれでいい、わけではないのです。
え?と思われますよね。柱に留まっていれば大丈夫じゃないか、と思いたいところです。
柱に留めるといっても、柱には幅があります。端ぎりぎりに留めてしまえば、地震の際に
柱が割れてしまい、結果家具が固定しきれなかったということになりかねないのです。

では、どうすればいいか。「柱の真ん中に留める」のが一番確実に家具を固定する方法なのです。
先程のはりで柱の端と端を確認し、「ここが真ん中だ」というところをチェックします。
その場所が、留めるべき最適な場所になります。

(私は穴は開けたくないなと思って話を聞いていたのですが、
確実に家具を固定するにはこの方法がいいなと思い直しました。家具の固定は命を守りますからね)

「柱の真ん中にビスを留める」というのは壁側のことですね。
では逆に、家具の側はどこにビスを留めればいいのでしょうか。
家具は、家具の中で最も固いと思われるところが最適です。
見せていただいた棚は、中が空洞になっている部分がありますが、そこよりも、
端と端、ここは下まで板が伸びているので頑丈と言えますのでそこに留めます。

壁側も家具側も、留めるべき場所が分かった所で、実際に留めていただきました。
留め具にも色々あり、L字型のよくあるタイプのものもあれば、ビスの場所を自由に変えることのできるタイプのものもあります。

担当の方がテキパキと留め具をつけるのを見ていましたが、慣れていない人にとっては時間がかかる作業かもしれません。
でも、それが命を守ることにつながると思うと頑張れますね。

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実際に取り付けた棚を揺らしても、ビクともしません。
留めるべき場所に留めた結果だという事がよく分かりました。

他にも、棚の一番上のラインに合わせて横長の板を持ってきて
その板を柱に固定した上でいたと家具を固定するという方法も教わりました。
柱と柱の間は大体45cmだそうなので、メジャーで測りながら留める場所を探るといいと思います。

ただ、留めることができない、冷蔵庫のような家具もあります。
そのような場合には、ベルトを巻いたり、粘着テープの固定器具を使ったりと固定の仕方は様々あります。家具によってどの方法が最適か見定めながら固定していきたいですね。

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最後に、留める場所についてです。

「寝るところに大きな家具は置かないようにしましょう。
また、ドアの近くなど出入り口にも大きな家具は置かないようにしましょう。」

とのことでした。
目の前で実験していただいたり、はりで刺してみたりと、
「実践」が伴う、大変勉強になる内容でした。
ありがとうございました!

【応急処置】について

まずは、防災○×クイズから!
(答えを下に載せますので考えながらお読みください^^)

①地震が来た!急いで外に出る!○か×か。
②夏に地震!身軽な格好で避難する!○か×か。
③非常用袋はすぐに詰められるように台所に置く!○か×か。
④地震のあと、家族と連絡を取る!携帯で連絡しよう!○か×か。
⑤災害用伝言サービスダイヤルは「171」である!○か×か。

 

お答えいただいたでしょうか…?

正解は・・・

①×
②×
③×
④×
⑤○

でした!

①地震が来た!急いで外に出る!○か×か。

⇒震度6、7レベルですと外では何もできません。
まずは家の中で確実に身の安全を!

②夏に地震!身軽な格好で避難する!○か×か。

⇒夏でも長袖長ズボンで避難します。怪我の防止につながります。

③非常用袋はすぐに詰められるように台所に置く!○か×か。

⇒非常用袋は、一カ所ではなく、分散させておくといいです。
どこかドアが塞がってもなんとかなります。車にもある程度あるといいでしょう。

④地震のあと、家族と連絡を取る!携帯で連絡しよう!○か×か。

⇒地震の後は繋がりにくくなります。連絡を取らなくてもあらかじめ避難場所を相談しておきましょう。

⑤災害用伝言サービスダイヤルは「171」である!○か×か。

⇒171です。かけたことはありますか?操作は、すべて音声が説明してくれますので簡単ですよ!
毎月無料でテスト利用することができます。いざという時の前に、練習しておくのがオススメです!

それでは、本題の応急処置についてです!

★止血

直接圧迫法と間接圧迫法があります。
直接圧迫法を実践していただきました。

タオルなどでぐっと患部をおさえ、心臓よりも高い位置にして
しばらくこの状態を維持します。

★切り傷

綺麗に洗う⇒ガーゼ、包帯で巻く

※とにかく傷を清潔なもので覆います

★骨折・捻挫

⇒添え木での固定・三角巾での固定

添え木は、代用が効くものが多いです!
傘やバット、段ボールや雑誌など。

三角巾での固定については、プレゼントしていただいた三角巾で、
実際にやってみました!

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とっても簡単!一番長い辺の端と端を結び、頭を入れるだけです!
こんなに簡単だったのかとびっくりするくらいです!
ひじの部分で余った三角巾は結んで中にしまいます。
腕を振ってみましたが、簡単なのにしっかり固定されました!
さらにもう1枚三角巾があれば、胴と固定してさらに強く固定ができます。

【傷病者の負担軽減】について

大切なのは、衣服を暖めることと、体温を保つことです。
季節にもよりますが、体を温かくしておくことが重要です。
仰向けに寝かせておきますが、貧血や熱中症の場合はさらに足を高くしておきます。
また、息はしているが意識がない、という場合には、回復体位、といい、
横向きにし、上にきている足を90度にしておきます。

吐き気がある場合、もどしたもので喉を詰まらせないよう、同じく横向きに寝かせます。

【傷病者の運搬】について

背負うことができれば背負いますが、骨折等によって難しい場合は、担架を使います。
でも、担架があるご家庭は少ないですよね。そこで、自宅で作れる担架の紹介がありました!

用意するものは、物干し竿2本、しっかりとした作りの上の服を3~4枚です!
作るのは簡単です。

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上の服の左袖を一本に、右袖をもう一本に通すだけ、です!これを3~4枚すべて通します。
それだけなのに!ちゃんと人を運ぶことができます!

実際に担架として使ってみました。乗った方は

「わあ、すごい!ちゃんと乗れてる!」

と笑顔でした^^

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地震や災害の際、家具の固定、応急処置、それ以外にもたくさんの知識が必要ですが、
この2つを学べたことはすごく有意義でした。

大切な家族の命を守りたい、その思いは皆さん一緒だと思います。
家具をしっかり固定し、下敷きになることを防ぐ。
軽い怪我が大きな病気につながらないよう応急処置をする。
いつかくる地震に怖い思いもありますが、
「備えているんだ!知識があるんだ!」と思えることはそのような場面に強さをくれると思います。

これを機に、非常用袋や非常食、緊急時の避難場所など、今できることをしっかりやっておきたいですね。
「こうすればよかった」ではなく「こうしておいてよかった」とこれを読んだ皆様が思えますように。

今年は地震に大雨に、災害が多いように思われます。
被害に遭われた方々の心と身体の回復を願いながら、以上とさせていただきます。

お読みいただきありがとうございました♪

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