ある街に、“結” という少女がいました。
彼女は一人の少年と出会い、親しくなります。というのも、結が持っていた人形と、
少年が持っていた人形が、もともと誰かが持っていた対の人形だったからです。
運命的なものを感じた二人は、ひと目を忍んで二体の人形の手首と手首を紐で結び、
結婚式を挙げるという遊びをしていました。

やがて、成長した二人つき合うようになります。
しかし、それはいつも、夜中から一番鶏が啼く夜明けまででした。
というのも、身寄りのない結と裕福な家庭の男との関係は、許されないものだったからです。
しばらくして、男に結婚話が持ち上がりました。
結は、結婚できないことはわかっていながら、男への気持ちを抑えることができません。
昼も夜も、あの人と一緒にいたい。
彼女の思いは、強くなるばかりでした。
結婚式を翌日に控えた夜更けに、二人は人気のない裏山で落ち合いました。
「二人の関係が許されないなら、ここで毒を飲んで死のう」
男の言葉は、まさに結の気持ちそのものでした。

二人は、あの世に行っても迷わないように、手首と手首を帯で結びました。
それは、子供の頃の人形遊びと同じでした。
「これで、夜が明けても一緒にいられる。夜も昼も、これから先ずっとずっと……」
けれど、いざ毒を飲もうとすると、なかなか勇気が湧きません。
「それなら、一番鶏が啼いたら飲もう。
いつもならお別れの合図だけれど、今日は二人が一緒になる知らせだ」
結は、深く頷きました。

一番鶏の声を聞いた時、結にはもう恐れはありませんでした。
それは、二人の結婚の知らせのように響いたからです。
二人は見つめ合うと、一気に毒を飲み込みました。
やがて、結は血を吐いてのたうち回り始めました。
「でも、もうすぐ……、一緒に……、なれるよね……」
その時、男はハサミを取り出すと、ゆっくりと手首の帯を切りました。
「お前との関係は、ここまでだよ」
男は、結婚式の前に結との関係を精算しようと考え、自分の毒薬をただの粉薬に取り替えていたのです。
それは、結には信じがたい言葉でした。

男を信じたい結は、微かな希望にすがるように言います。
「でも…、一番鶏が啼いたのに……あなたは、まだ……ここにいてくれている……」
その言葉を聞いた男は、冷たく笑いました。
「お前は知らなかったのか? 今日は満月だ。
満月の晩は、月の光が強くて、夜明けと間違えた一番鶏が啼くんだよ」
わずかな希望は、打ち砕かれました。
彼女は、男の非道さを恨みながら、苦悶の末に息を引き取りました。
「必ず……あなたを……迎えに行く……」
それが、結の残した最期の言葉でした。
男は、夜が明ける前に家に戻り、予定通り結婚式を挙げたのでした。

結の死体が見つかったのは、一週間も経ってからでした。
その死は、ただの自殺と考えられました。
結の遺体は寺に引き取られ、そこで葬儀が営まれることになりました。
通夜には、誰かが寝ずの番をしなくてはなりません。
しかし、身寄りのない結には、立ち会ってくれる家族も親戚もいません。
そこで、街から何人かの人間が選ばれることになりました。
その中に、男とその結婚相手も含まれていました。
結の最期の言葉が脳裏に残っていた男は、僧侶に御札をもらい、
それを寝ずの番の部屋の周囲に貼りました。

夜が更けてくると、結の遺体が置かれている奥の部屋から、足音が近づいてきます。
それとともに、腐った匂いも漂ってきます。
「どこだ……。どこにいる……」
男は、早く夜が明けるように、ただひたすら祈るばかりでした。
けれど、結はいつまでも男を捜して、部屋の周りを歩き続けるのでした。

「今度は……お前を……連れていく……」

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こんにちは・・・おばあちゃんじゃよ・・・ふぉふぉふぉ・・・今日は小学生以上のお子さんに良いことを教えてやろう・・・

法多山にお化け屋敷が出来たんじゃ。

おばあちゃんが案内するぞよ。

お化け屋敷呪いの契り帯 開催概要

[チケット購入方法]

お一人様1,000円(大人・小人共通)

  • 受付は12:00開始です。(当日券のみ)
  • 前売り券はございません。
  • チケットは会場受付にて先着順・初回公演から
    順番での販売となります。
  • 入場人数により順番が前後する場合がございます。
  • チケット一枚につき、お一人様一回、
    券面記載の日時についてのみ有効です。
  • チケットは、いかなる事情(紛失・焼失・破損)が
    あっても再発行いたしません。大切に保管してください。
  • 入場時間の20分前には必ず受付にお集まりください。
    入場時間に遅れた場合、入場はできません。
    払い戻しも致しませんのでご注意ください。
  • 転売目的での購入は固くお断りいたします。
    またトラブルに関しましても一切責任を負いません。

[ご注意]

  • 小学生以上が参加対象。
    但し、原則として小学生1名につき保護者が1名必要です。
  • 妊娠中・その他の疾患をお持ちのお客様はお控えください。
  • 乳児を連れてのご参加は危険ですので禁止させていただきます。
  • 泥酔した状態でのご参加は禁止させていただきます。
    スタッフの判断で退場とさせていただく場合があります。

[体験時間]

約15分

  • 混雑状況、空き状況はWEBにて配信いたします。

[開催場所]

法多山 尊永寺 紫雲閣

[お問い合わせ]

obachigi@gmail.com

TEL:080-1582-4803
お問い合わせ時間;開催日の9:00〜21:00

住所:〒437-0032 静岡県袋井市豊沢2777

お化け屋敷プロデューサー 五味 弘文(ごみ ひろふみ)

1957年、長野県生まれ。1992年、後楽園ゆうえんち(現 東京ドームシティ アトラクションズ)において、初のお化け屋敷『麿赤児のパノラマ怪奇館』を手がけ、キャストの現れるお化け屋敷を復活させて大きな反響を呼ぶ。以降、大人が楽しめるエンターテインメントを目指して活動を始める。その後、それまでのお化け屋敷にはなかった“ストーリー”の概念を持ち込み、お化け屋敷プロデューサーとして全国各地で活躍中。

この夏一回は行ってみると良いじゃろう・・・ふぉふぉふぉ・・・

では・・また・・・ふぉふぉふぉ・・・

http://www.fukuroi-obake.com/引用


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